特に腰に負担をかける過激なスポーツや、中腰の姿勢を取り続けることでも発症することも多い。明確な原因は不明なことも多くて、遺伝的な要因と指摘されている点もあります。
診断上では、問診から感覚障害、運動障害、腱反射の有無等々の監査をされるようです。さらには、原因の特定のために画像診断になり、エックス線検査、コンピューター断層撮影(CT)検査、磁気共鳴画像(MRI)などです。
これにより骨に異常がないか、癌がないかと確認します。特にMRI検査は放射線を使用しないために患者の負担が少なくて済むのでおススメです。また画像自体が鮮明であるため圧迫箇所を核にすることが容易なため利用者も増加しているようです。
もっと詳しく調べるためには「脊髄造影検査」が必要となります。腫瘍などの疾患がないか、鑑別して原因を特定していきます。治療方法の中では、薬物療法、理学療法があるようですが、これを保存療法とされています。
神経の痛みを和らげるプレガバリンを使用の薬物療法。ホットパックやマイクロウエーブを使用しての温熱療法、牽引療法等があり、これらの方法で症状を緩和させます。症状によっては神経に麻酔薬を注射して痛み伝達を防止する神経ブロック療法を併せて治療されます。
このような治療方法で約70%の方の坐骨神経痛の緩和が可能とされています。一方痛みだけでなく、筋力の低下や強い麻痺、日常生活に支障がある歩行障害がある場合は手術が検討となります。
ともあれ「腰椎椎間板ヘルニア」「腰部脊柱管狭窄症」は徐々に進行する病気が特徴ですので早期発見・早期治療が一番大切ということは他の疾患と同様です。そうならないためには常日ごろから正しい姿勢を保つ努力と体感ストレッチが効果的と指摘されています。